28 décembre 2009

vers Lubumbashi ルブンバシへ (6日目)

「vers Lubumbashi ルブンバシへ」の最終回である。
特筆すべき冒険談はなかった。タンザニア-ザンビアまたザンビア-コンゴの国境での長い長い待ち時間を除けば、むしろ快適な旅であったといえる。

Le 22 decembre 2009, mardi
6時に起床。シャワーを浴び、洗顔。Pepi君は朝の祈りを捧げていた。しきりにカスンバレサという国境の町の名前が差し挟まれた。今日の道中が首尾よくいくように神におねがいしているようだ。荷物をまとめ車に乗せた。7時にホテルを出発。
途中ChingolaにPepi君が小麦粉(25kg袋)を買うために立寄り、残りのクワチャ全て(100 000K=1 800円ほど残っていた)を使って燃料補給をしただけでコンゴ国境に向かった。
カスンバレサKasumbalesaの手前7Km地点からトラックが道の両脇で列をなしていた。コンゴに向かうトラックとコンゴから銅の粗鋼などを積んだトラックである。クリスマス、年末とあってコンゴに向かうトラックの数もおびただしい。それが全く無秩序で車道を塞いでいる。一車線しか残っていない。警官がいくら指導しても無駄。次々と大型トラックが道を塞ぐ。この道に並行して拡張道路の準備段階なのか舗装されていない道が続いている。しかし昨夜の雨でむかるみ、大きな水溜りもある。混雑した道で往生していると、少年たち五六人が荷台に乗せてくれとせがんできた。Pepi君に目配せすると、乗せてやれという。了承すると荷台に乗って、道案内を始めた。舗装していいない悪路の方を通るとき、荷台から降りて立ち往生しているトラックの前方を確認したり、水溜りの深さを木の枝で測ったりと献身。おかげで無事悪路をのりきり、混雑したトラックの列を脇に見ながら先に進むことができた。この悪路で始めて四駆で走った。さすがスリップすることがない。ザンビア側の最期のチェックポイントで車の通過登録をすませると、そこは既に国境。日本カタンガ協会の会長キュング氏と友人アラン君が国境を越えて出迎えにでてきてくれていた。
ザンビア国境警察で出国手続き。乱れた列のためにここで90分を要した。車の方が早くコンゴ側にアラン君の手配した通関業者Kenexの運転で入ってしまった。そしてコンゴ民主共和国への入国手続き。業者と一緒なのでスムーズなのだが、検疫官(女性)がYellow cardにいちゃもんをつけた。チフスとコレラの予防注射をしていないとは法律違反だという。2006年にルブンバシ空港から出国の際と同じ事をいう。WHOのrequirementにないのだからこれらの予防注射は不要なのだが、抗議しても僕の意見が採用されるわけもない。目的はsweetなのだ。通関業者からいくらかかると聞いてもらって10ドルを払った。係官がYellow Cardになにやら怪しいサインをした。旅券審査では、20ドル。車を保税地域に入れるための警察の案内人に5ドル。今年6月空路ルブンバシに入ったときはこうした細かい賄賂請求が全くなくなっていた。陸路は相変わらずの悪習慣が残っている。これは改善しないといけない。
車を保税地域に置いて、カスンバレサの通関業者の事務所に行く。そこで通関費用の計算が行われた。関税、通行税、保険等々10項目以上が加算され5 960ドルが必要だという。青天の霹靂。日本カタンガ協会名で通関すれば免税の筈だというと、残念ながらキュング氏がまだその手続きをしていない。覚悟しなければならなかった。しかし手持ちがない。東京から送金してもらわなければならない。Vadacom(コンゴの携帯会社)のUSBモデムを貸してくれたので僕のPCでインターネット。こんなサーヴィスは2006年に来たときにはなかった。ネットで僕の銀行口座から元銀行家で友人の宇野兄に送金。彼の口座から海外送金手続きをしてもらう操作をその場で行った。しかしswiftとしてもどれほど時間がかかるかわからない。通関業者Kenexのオーナー社長BenTchisenga氏が出てきて頻りと適正な料金であると主張する。送金が確認される前に通関手続きに入るから安心しろという。いかにも銭ガバ、旧型の経済人、実力者の趣。アランが古くから知っている人物だというから信用するしかない。
カスンバレサからルブンバシのホテルまでトヨタの車で送ってくれたが、途中でオーナーの囲いらしい女性を乗せた。とても別嬪さん。この女性がこのオヤジとね、やはり金の力かと想像する。
カスンバレサからルブンバシまでは90km。2006年に通ったときは舗装もボロボロ、穴だらけの悪路だったが、今は素晴らしい道路となっている。ここも中国が工事をしたと確認した。高速道路化も始まっている。
ホテルではなくStudio(小さなアパート、1DK)を希望していたけど、用意されていなかった。60ドルは負担だ。場所も部屋も悪くないけど、自炊がしたい。食材はアルジェリアよりも豊富に手にはいる。
夜はホテルでKyungu氏、アラン君と食事。塩気の多いステーキだった。カタンガのビール「Simba」(スワヒリ語でライオン)が美味い。車をその場で通関できなかったのはくれぐれも残念だが、無事に事故もなくルブンバシにつけたのだから乾杯である。

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