26 avril 2010

4月21日~4月25日 du 21 avril au 25 avril 10

le 21 avril 2010, mercredi
普通は日付をフランス語で書くとき、le mercredi 21 avril 2010となる。それは知っている。しかしこの日誌で曜日を最後にもって来たのには理由がある。僕の意識の中で曜日は括弧でくくられている。だから最後なのである。

今朝パンツを洗濯したとき、ポケットに米ドル札をいれたまま洗ってしまった。洗濯機はないから、あっても水が出なければ役に立たない、もみ洗いをしただけだった。紙幣はまったくそのままの形でポケットに残っていた。色落ちもしていなかった。ぬれた札を乾かした。紙幣の質が痩せても枯れてもmade in USAだったということ。流石としかいいようがない。日本のお札も丈夫だ。国力の反映に違いない。12枚で49ドルあった。助かった。

電気代の請求がきた。21 530FC(2 130円)。3月分である。メーターではなく包括forfaitだそうだ。だが、根拠がわからない。コンロ、風呂の湯沸しが電気であることを考えると安いように思う。

黒土を取りにキプシ市のちょっと外に出た。肥沃な黒土を花壇のために欲しいとフランシスコ会のシスターに頼まれたのである。庭師アンドレさんに案内されていったところは、かねて気にかかっていたキプシ街道の脇道であった。雨季には泥濘(ぬかるみで通れそうもない。実際通ってみようと思って途中で諦めた経緯がある。Mimbulu村とはちがうchef coutumier(伝統的地方リーダー)の家まで続く小道。途中に国際NGOが身障者のために開いた農園もある。
黒土を取った場所の近くに小川が流れていて、蝶やトンボがいっぱいいた。昆虫採集に趣味があるひとにとっては垂涎であろう。モンシロチョウ、アゲハ、シジミぐらいしか知らない僕は、唯々その種類の多いこと、多様な色の配合に驚くばかりだ。携帯で写真をとったが、はっきりと写らない。
黒土を取ってから、更に奥にすすんだ。20分程で伝統的地方リーダーの家のある部落に着いた。ベルギーがリーダーの家、彼の事務所、裁判所、小さな刑務所、家の前の並木などを作ったそうである。60年以上前の話である。リーダー、ヤング・カポンダ氏は家族ともどもルブンバシに住み、週に一度部落に帰って来るか来ないかだという。Mimbulu村にいるchef coutumierもカポンダというので、区別してヤング・カポンダjeune Kapond aといわれている。彼らは伝統的に支配する地方で、鉱山会社が採掘をする場合、採掘権料10から15%を受け取るのだそうである。それを村や部落のために使うかどうかはリーダーの胸三寸。Mimbulu村のカポンダ氏とヤング・カポンダ氏は仲が悪いという噂である。

お湯がなかなか出てこない。待つこと30分。漸くちょろちょろと。兎も角湯を浴びなければ。明日は木曜日。もしかしたら先週、先々週のように断水かもしれない。
断水、断水と書いてきたが、水道代金は無料なのである。無料ほど始末におえない。キプシ市の水道代が全ての市民に無料というわけではない。大家である教会が当局と特別契約をしているからだ。ロハだから断水しても仕様がないというわけにはいかない。

Le 22 avril 2010, jeudi
水が17時半頃に出始めた。断水の曜日だと思っていたらこうだ。しかし、出るに越したことはない。

空港に行く道の店にあった。看板がなく、表は中国人の経営する金物屋。裏手に回ると食料品の店があった。そこで醤油を買った。僕はほとんど醤油を使わない。アルジェリアでは小瓶を一回買ったけれど、ほとんど使わず仕舞いで月日が経ったので捨ててしまった。でも海苔をいただいたからにはお醤油がないとね。

アスンタさんから貴重なお蕎麦をいただいてしまった。蕎麦を庭に植えるのもいいかもしれないけれど、粉にして蕎麦がつくれない。蕎麦の達人になった友人もいたなぁ。日本にいると昼は大抵蕎麦である。もりとかざるとか。冷たいほうがいい。蕎麦の湯で加減が分かるのは日本人とイタリア人だ。フランス人の茹でたパスタは食えない。

柔道家たちのために日本語教室を土曜日の16時からすることにした。関心の度合いによるが、簡単な会話程度で終わるだろう。優秀な生徒が出てきたら留学も考えてあげたい。柔道を教えることはできないからせめてもの貢献である。

「芋の子を洗うよう」という表現がある。夏の湘南海岸の人出をいうときなどに使うけれど、この芋はなに芋だろうと辞書をみた。サトイモの親芋についた小芋だそうだ。先日、Mimbulu村で買ったジャガイモに土がこびりついていた。それをかき回して洗いながら、この表現を思い出した。なるほどね。小さなジャガイモでも成り立つ表現だなぁ。

うちの庭のアボカドの木から実をもいでもらって食べた。種が普通のアボカドより大きかったが美味かった。2個だけとっておいて、あとは庭師アンドレにもたせた。

Le 23 avril 2010, vendredi
建具屋を呼んで、司教が残していった本棚の修繕、箪笥の棚、僕の部屋の窓の虫除け用の金網設置などを頼んだ。全部で30ドル(2700円)だそうだ。

サロンに葦簀(よしず)を敷いてみた。使用人小屋boyerieの囲いは一部できているが、まだ全部は司教の許可がないので葦簀がベランダに置いたままになっていたので、マドンナが悪戯するし、雨に濡れて腐ってきても困るので、乾燥させるためにも家の中にいれたのだ。アフリカの椅子とあわせ、ちょっとアフリカ・ムードが漂うようになった。

キュング夫人が家に来た。特に用事はなかったようだが、ミニバスの変わりにDar es SalaanやNairobiで走っているオート三輪がいいと言い出した。バンコクではトクトクといっていた。しかし、タイでは一昨年行ったらトクトクをみかけなくなった。生活水準が上がったからだろう。昨日ルブンバシで初めて乗ったのだそうだ。同夫人の家の近くに販売店があり$2 500。これなら数台買って危険分散ができる。ルブンバシでは走りになる。燃費がいいし、経費が安い。いいアイデアかもしれない。保険、営業登録等を調査してみよう。インド製の車だが、なぜインド人がこれでtaxi会社をルブンバシで営業しようとしないのか。その理由も調べてみなければいけない。車高が低く、タイヤも小さいので悪路に向かないのか。テスト・ケースで2台買ってみるか。

Le 24 avril 2010. samedi
貯水タンクの価格を調べた。安くはないがアンドレさんが云うほど高くはなかった。500LでKin MartのMr Tankが146ドル(13 000円)、1000Lで219ドル(19 700円)前後である。今日の勢いがよく東京並み。しかし、こんな日が長く続かないのは確かだろう。



Le 25 avril 2010, dimanche
午前中、全く断水なし。奇跡だね。

こんな記事をネットで読んだ。茨城新聞である。

コンゴ大使・北澤寛治氏に聞く 「日本との関係増進」
2009/12/27(日) 本紙朝刊 県内総合 A版 16頁

ODAが存在感上げる アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)大使を務める北澤寛治氏(62)=龍ケ崎市出身=が一時帰国した。当地に赴任して間もなく2年。北澤氏は「さらなる日本との関係増進と日本のプレゼンス(存在感)の拡大に努めたい」と語った。 コンゴは約15年にわたる内乱を経て2007年、選挙による民主的政権が誕生。それとともに政府開発援助(ODA)が再開、国際協力機構(JICA)事務所も開設された。 北澤氏が赴任したのは08年。赴任当時、同国における日本の相対的な地位は低下しており「少しでも日本をPRしたい」と決意。赴任から2年たち、道路整備や浄水場拡張などの援助も活発化し「ODAというPR材料ができ、日本のプレゼンスが上がってきた」と語る。 経済援助にとどまらず、「日本料理の宣伝が外交の一要素になっている」と北澤氏。意外に思えるが、アフリカでもすし、てんぷらは人気。大使公邸でのレセプションも中心は日本料理で「アフリカでも日本料理の存在感は高い。文化紹介の点から重要視している」という。 また、スポーツでは柔道人気が高まり、国内大会の実況中継が行われるほど。9月には日本人講師3人を招き柔道教室を開催し、日本国大使杯も創設して今月第1回大会が開かれた。北澤氏は「現地テレビのインタビューも受け、広報の面でも良かった」と、効果に手応えを感じている様子だ。 来年はコンゴの独立50周年と、日本とコンゴの外交樹立50周年が重なる。「記念の年であることを踏まえ、大使館でも企画を考えている」と北澤氏。独立記念日の6月30日にカビラ大統領が出席して開かれる道路整備のテープカットに、日本の要人を招く計画を立てている。 このほか、三味線や太鼓など伝統芸能の巡回公演団によるイベント、柔道のデモンストレーションなどを企画。北澤氏は「さらなる日本との関係増進とプレゼンスの拡大に努めたい」と語った。【写真説明】北澤寛治氏

ほぼ3ヶ月ぶりでPatrick君が家にやってきた。昨日電話で来ると云っていたときから目的の想像はついていた。無心である。昨日Alain君には115ドル貸した。VodashopでインタネットのUSBモデムと一ヶ月の使い放題の申し込みをしたのである。僕のノートに一札書かせた。USBモデムは僕が1月に買った時と比べると何とまた5ドル値下がりしていた。それはそれとしてPatrick君の借金申し込みは断るつもりだ。何故なら僅かであるが既に6000FC(600円)を貸してある。それも返さないで、または忘れてしまって新たに借金を5月末に返すからといわれてももう信用できないからである。

水は昼間もよく出た。15時半にシャワーを浴びてしまった。

一昨日、家の隣の薬屋で消毒アルコールを買った。今日ビンを開けてみたら、ラム酒の匂いがする。虫刺されにつけたけれど、スーとしない。サトウキビはここにいくらでもある。それからアルコールを作ればラム酒になる。そうなのかなぁ。それとルブンバシの薬屋でコットンを買ったら、直径8センチほどの筒状になったものをくれた。今日包みをあけたら、布団の綿がでてきた。おいおい、消毒棉じゃないのか。カット綿をどこかで探そう。

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