21 mai 2010

5月20日 le jeudi 20 mai 2010 薬草売り他 herboriste, etc

ジャージー(trainingとフランス語では云っている)を買った。安物。12 500FC(1250円)だから勿論中国製。縫製が悪いけれど致し方ない。夜中に門を閉めに出るときに寒いのと、パジャマは半袖のものしかもっていないから、パジャマ代わりにしてやろうという魂胆だ。トレーニング・ウェアーをジャージーというのは比較的最近ではないだろうか。メリヤスというと古すぎるかもしれないが、ジャージjerseyとは布の織りを指して、製品のことは云わなかったように思う。英語では、jerseyといえば織物の一種だし、スポーツウェアとしてはtracksuitという。

ジャージーを探していたときに、たまたま薬になる植物を売っている人に出会った。出された木片のようなものの匂いを嗅いでみると、何かにそっくりである。咄嗟に名前が出て来なかったが、サロメチールやサロンパスの匂いだ。サルチル酸(acide salicylique)かぁ。サロメチールはもともとフランスの「ボーム・バンゲBaume Bengué」 という軟膏のコピーだそうだが、サルチル酸が主原料である。植物にサルチル酸があることは知らなかった。植物の名前はカマナンパーダ。フランス語でどういうかこの薬草を売る男は知らなかった。ジャングルの中には様々な薬草があるという。そこで、プロスタート(prostate、前立腺)に効く植物はないかときいたら、カサルムナなるユリの根のようなものを出してきた。そうか、なんでもあるんだなぁ。マラリアの治療にいい植物も、キニーネではなく他にもあるという。薬草治療phytothérapieはフランスにも現存する。魔術ではない。彼は、通称をUSSRだといった。随分と古い名前である。単なる薬草販売業者herboristeではないそうだ。
サルチル酸は今化学的に合成できるから、この植物の需要はないだろう。しかし、天然植物には、栽培されていない薬草で日本に知られていないものもあるかもしれない。迷信は危険だが、日本でも疲労回復、滋養強壮剤としてアマゾンのガラナが売れているときく。カタンガ州から密林は遠いが、同じコンゴである。新しい発見があるやもしれない。

Alain君が弟がドイツから出したという小包を探しに中央郵便局に行った。弟は詩人で、数年まえからドイツに留学している。小包は18ヶ月前に出した書籍類である。2006年以来はじめて郵便局の内部に入った。中国が携帯会社を運営しいるが、郵便局のホールが携帯の売場になっていた。混雑している。ホールの左手に窓口がまだあった。そこで郵便の受付をしている。しかし、客は誰もいない。建物の横にEMSの事務所が入っていた。DHLよりも安く海外に郵便物を送付出来るらしい。Alternativeなサーヴィスというわけか。裏に回って小包の到着如何をきいた。裏は倉庫状態で、多くの小包が山と積まれていた。NPO「Vision Mondiale」宛の小包が目立った。Alain君は既に一度今年に入ってから小包をドイツから受け取ったことがある。それも12ヶ月以上前に出されたものである。しかし、小包は届いたのだ。残念ながら二つ目の小包はまだ来ていなかった。郵便局員に聞いてみると、現在郵便制度正常化に向かって努力しているという。私書箱を修理しているのも見た。郵便物は、週に2回ルブンバシからザンビアに出され、ザンビアから目的地に発送されるようになった。つまり、郵便物は首都キンシャサに集められていたが、その集貨を止めて、キンシャサよりずっと近くまた安いザンビア経由とした。これは考えてみれば名案である。1700km離れたキンシャサに送るためにはAirを使う以外ない。陸上輸送は不可能。とすれば、100kmしかないザンビアとの国境で、ザンビア側に郵便物を渡す方が合理的である。これはトライしてみる価値がありそうだ。

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