11 novembre 2012

11月10日 外務省の「対コンゴ民主共和国 国別援助方針(案)」 projet de l'Aide Gouvernementale pour la RDC


Le samedi 10 novembre 2012
快晴。7時、26℃、55%。

家の庭の黄色い花をつける木の名前がわかった。夾竹桃。葉が竹のようだ。しかし花が桃のようとはちょっと云い難い。でもよかった。教えてくれたのは東京のUさん。彼女もひとにきいたのだが、しかし、名前がわかって嬉しい。フランス語はLaurier-rose
夾竹桃 laurier-rose

来年度予算の準備だろうと思われるが、外務省が次のような援助方針案を発表している。
「対コンゴ民主共和国 国別援助方針(案)
2012 11
1. 援助の意義
 コンゴ民主共和国は、サブサハラ・アフリカ諸国で最大の国土を有する世界有数の資源国である。コバルトの埋蔵量は世界の 50%、銅は 10%を占める。その他、マンガン、金、ダイヤモンド、コルタンの埋蔵量も豊富である。さらに、世界第 2 位の面積を誇る広大な熱帯林と豊かな水資源を有している。
その一方で、同国は 1990 年代から 2000 年代初期にかけて国内紛争及びそれに引き続く混乱の時代を経験した。2006 年には同国初の民主的な選挙によりカビラ現大統領が選出され、同国の和平プロセスが本格的にスタートした。現在は徐々に安定化の道へと進みつつある。しかし、東部地域では紛争に起因する国内避難民及び除隊兵士の社会統合対策が重要な課題となっている。また、都市部では 50%を超える失業率と地方からの人口流入が治安悪化の一因となっている。平和と安定の定着は依然として主要課題の一つとなっている。
2. 援助の基本方針(大目標):国家再建に向けた平和の定着と経済社会発展への支援
2011 年に公表された第二次貧困削減戦略文書(PRSP2)及び 2011 年大統領選挙後に発足した新内閣の国家再建に関する 5 か年計画に基づく政府の取組を後押しするため、人材育成・能力向上、保健・水、運輸交通インフラ等の経済社会基盤の整備を支援する。さらに、気候変動対策として環境保全分野にも配慮する。
3. 重点分野(中目標)
(1)平和の定着
 平和と安定の定着のため、国民生活の安全に直結する警察機構改革及び警察官の質・能力向上は喫緊の課題となっている。我が国は国連機関と連携して警察民主化研修を実施しており、こうした支援を引き続き実施していく。
(2)社会サービスへのアクセス改善
90 年代より国内の情勢不安が続き、保健分野への対策が不十分であった。このため、同国の保健システムは人材育成、保健インフラの再構築、薬品や医療機材の供給等のすべてが不足している。我が国は、長期的な開発効果を重視し、保健人材の能力強化及び保健インフラの再構築に対する協力を行う。
また、給水率が 2010 年で 47%にとどまり、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成目標(給水率 71%)とも大きく乖かい離している。主な要因は、長期にわたる紛争、都市部における急激な人口増加及び地方のインフラ不足によるものである。
我が国としては、MDGs 達成及び気候変動対策の観点から水・衛生分野を重視しており、特に都市給水インフラ整備に向けた取組を支援する」
外務省庁舎
Ministère des Affaires Etrangères
2006年の大統領選挙では日本も監視員を出して民主化の応援をした。しかし、「比較的」民主的な選挙であったが、、最大野党にはボイコットされたし、決選投票でも不正がなかったのではない。また201111月の選挙の言及を避けているのはおかしい。国内のNPOからも欧米各国政府からも不正の目立つ選挙として糾弾されている事実を何故隠すのか。この透明性のない大統領選挙の所為で、人道的な援助(医薬品、食料、難民など)は別として、援助を控えている欧米の国々が少なからずある。勿論中国は資源確保政策から民主主義だ透明性だというようなことはいわない。しかし日本も「非政治的」を装って、実は反民主的政権の延命を助けていることになる援助を続けて、それでいいのだろうか。

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