21 août 2014

8月8日 フィッシュ・ファーム ferme de poissons tropicaux

Le vendredi 8 août 2014 マラウィ湖畔、7時、快晴。 宿のオーナーはアフリカ生まれの白人サマンタさん。菜食主義で慇懃ではあるが神経質そうな60過ぎの人物である。彼女は毎朝庭で村人に簡単な医療行為をしていた。ちょっとした怪我や どの薬を提供。僕は薬といえばビオフェルミンしかもっていないので遠慮した。サマンタさんは長年続けているらしい。複雑な症状を示す患者はサリマの診療所に連れて行く。 ホテルのある村は漁村で浜辺では漁民が魚網を繕い、船のメンテナンスをしている。船は船外機をつけたものもあるし、昔ながらのカヌーのような丸木舟もあった。バターフィッシュやチャンボは沖合いでしかも水深40メートルもある場所でしか捕れないという。 10時、熱帯魚を見に「スチュアート・グラント・フィッシュ・ファーム」に行くことにした。その移動だが、自転車タクシー(バイクタクシーと呼んでいた)に乗った。初体験だ。自転車タクシーはタンザニアのビクトリア湖畔の村でも見たことがあったが乗らなかった。「フィッシュ・ファーム」までというと遠いので途中のタクシー乗り場まで乗ることになったが、結局「運転手」は頑張って「フィッシュ・ファーム」まで自転車を漕いだ。乗せてもらっている僕も腰が痛くなった。センガ・ベイの端からから端まで来たことになる。「ファーム」を目前にして大蛇が出て自転車ごと倒れたが怪我はなかった。 「SG フィッシュ・ファーム」はちょっと期待はずれだった。ガラスやコンクリの水槽に熱帯魚を飼っているのだが、200種以上あるという熱帯魚の一部しか季節の所為で見られなかったからである。ネットで見たマラウィ湖の熱帯魚は極彩色でそれを期待していた。ダイビング教室があって湖で潜水すれば自然の熱帯魚が観測できる。しかし、僕にその才はないし、熱帯魚を湖で見るための舟もセンガ・ベイからは出ていなかった。熱帯魚は輸出資源で、日本は上得意先だそうだ。 熱帯魚もオスの方が美しい色をしている。メスを退きつけるためとは説明されているが、その逆も真で、メスが派手でオスが地味でもいいわけではないか。 「ファーム」は「レッド・ゼブラ」というロッジに隣接されていた。オーナーも同じグラント氏。「レッド・ゼブラ」で昼食。この「レッド・ゼブラ」とはマラウィ湖の熱帯魚の名前である。しかし、「ファーム」にはいなかったように思う。金魚のような魚はいたが、あれがせっど・ゼブラだったのだろうか。ロッジの名前を「赤いシマウマ」と洒落たわけではなかった。 食したのはバター・フィッシュ。随分待たされたが美味だった。食事中、漁師がバター・フィッシュを売りに来た。レストランでは3500クワチャ(8ドル)以上する高級魚だが半値以下。刺身にもよさそうだ。ここでは淡水魚なので怖いことは怖いが。 ホテルにタクシーを頼んだが、自転車タクシーも普通のタクシーも奥まったところのホテルの所為か呼べなかった。オーナー夫人グランドさんが町にでるついでにと幹線道路まで送ってくれた。ありがたい。なかなか気品のあるマラウィ人の夫人だった。彼女はこの辺りの有名人らしい。 街道の土産物屋でクリスチャンが黒檀のペンダントとボールペンを購入。細工の悪いギターを欲しがったがあきらめてもらった。値段はあってなきが如し。交渉である。値段交渉を楽しむひともあるだろうが僕は嫌いである。モロッコのタンジェで絨毯を買ったときも値段交渉で辟易した。 サマンタさんが、ここの湖岸には住血吸虫が岩場ではないのでいないと保証するので水に入って泳いだ。波はインド洋の海岸並にあるけれども遠浅である。水は思ったほど温くない。マラウィ人も泳ぎは余り得意ではないようで沖に出ているひとはいなかった。 保証されたとはいえ矢張り吸虫が怖いので早々に陸(おか)にあがった。 夜は宿でクリスチャンがバターフィッシュ、僕がチキンカレー。チキンカレーは失敗だった。僕が作った方が何倍もいい。

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